Excelアドインの作り方の例

Excelアドイン

Excelのアドインは、Excelに新しい機能を追加するためのファイルです。アドインはVBA(Visual Basic for Applications)やVSTO(Visual Studio Tools for Office)、あるいは最近ではJavaScriptを使って作成できます。以下は、基本的なアドインの作り方をVBAとVSTOそれぞれで説明します。

3種類の作り方

1. VBAでアドインを作成する方法

VBAを使ってExcelのアドインを作成する手順です。

ステップ1: アドインを作成

  1. Excelを開く
  2. VBAエディタを開く: Alt + F11を押してVBAエディタを開きます。
  3. 新しいモジュールを作成: エディタ内で新しいモジュールを作成し、そこに必要なコードを追加します。
  4. コードを記述したら、アドインにする準備をします。

ステップ2: アドインとして保存

  1. VBAエディタ内で「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます。
  2. 「保存する場所」を選択し、「Excelアドイン (*.xlam)」形式で保存します。

ステップ3: アドインを有効にする

  1. Excelに戻り、「ファイル」→「オプション」→「アドイン」を選択します。
  2. 下部の「管理」ドロップダウンメニューから「Excelアドイン」を選択し、「設定」ボタンをクリックします。
  3. アドインの一覧で「参照」をクリックし、作成した.xlamファイルを選択します。

2. VSTO (Visual Studio Tools for Office) でアドインを作成する方法

VSTOを使う場合、Visual Studioを使用してアドインを作成します。これにはC#やVB.NETを使います。

ステップ1: VSTOプロジェクトの作成

  1. Visual Studioを開く
  2. 新しいプロジェクトを作成し、「Office」→「Excelアドイン」を選択します。
  3. プロジェクトを作成すると、アドインの基本的なコードとExcelを操作するためのクラスが生成されます。

ステップ2: アドインのコードを書く

  1. ThisAddIn.csファイルにアドインの動作を定義します。例えば、Excelを開いたときに何かを自動的に実行したり、ボタンを追加したりできます。
csharpコピーする編集するprivate void ThisAddIn_Startup(object sender, System.EventArgs e)
{
    // アドインの起動時に実行されるコードを記述
    MessageBox.Show("アドインが起動しました!");
}

private void ThisAddIn_Shutdown(object sender, System.EventArgs e)
{
    // アドインの終了時に実行されるコードを記述
}

ステップ3: アドインをビルド

  1. プロジェクトをビルドし、アドインのインストール用のセットアップファイルを作成します。

ステップ4: Excelにアドインをインストール

  1. ビルドが完了したら、生成されたアドインファイルをExcelにインストールします。
  2. Excelを開き、「ファイル」→「オプション」→「アドイン」でインストールされたアドインを有効化します。

3. JavaScriptでアドインを作成する方法

最近のExcelでは、JavaScriptを使ってクロスプラットフォームで動作するアドインを作成することもできます。これは、Office JavaScript APIを利用します。詳細な手順は少し長くなるので、基本的な流れとしては、Node.jsとOffice Add-inの開発環境を整えて、必要なコードを記述し、Excelで動作させる方法です。

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